最高の男ロナウジーニョは歯が出ていた
卒論ゼミが終わり一段落着いたのですが、プレゼンテーションって難しいなってつくづく思わされる一日でした。
何を言いたいのか、何を強調したいのか、落ちは何なのかなど色々考えながら話すって不器用な自分にとっては困難そのものでしかありません。
なので、サッカーチームのFCバルセロナについて語りたいと思います。ええ、語ります。
自分がFCバルセロナの試合を始めてみたのは、サッカーを本格的に始めた中学1年の時でした。
実家ではWOWOWと契約しており、そのWOWOWではリーガエスパニョーラを定期的に放送していました。
サッカーを始めたばかりだったので、夢中になって観ていたのを覚えています。
Jリーグよりも試合展開にスピード感があり、かつ魅せるプレーがリーガエスパニョーラにあると当時は感じていました。
中学時代のリーガエスパニョーラは、レアルマドリードにジダン、ベッカム、ロナウド、フィーゴ、ロべカルという名だたるスパースターが在籍しており銀河系軍団と呼ばれ、FCバルセロナにもロナウジーニョ、デコ、エトーと一時代を築いたスーパースターが在籍し、その他のクラブにも、バレンシアのアイマールなど有名なプレーヤーがおり、今思えば本当に豪華なリーグでした。
そんな中で一番のお気に入りのチームはFCバルセロナでした。アルゼンチン以外のチームを、しかも国ではないクラブチームを応援しだしたのはFCバルセロナが初めてでした。
FCバルセロナで印象に残っているのは、やはりロナウジーニョです。
写真の人物がロナウジーニョです。魅せるプレーをさせたらサッカー界でも超トップクラスの選手です。
最初、ロナウジーニョをみた時は、「この出っ歯上手いのかよ」とかなり失礼なことを思っていました。
しかし、そんな失礼な考えをすぐに払しょくするようなプレーをロナウジーニョがやってのけ、愛犬に「あいつはただの出っ歯じゃない、すごい出っ歯だ」といつの間にか呟いていたのを覚えています。
特に印象に残っているプレーが、2005年のエル・クラシコで、現スペイン代表DFセルヒオ・ラモスをあっさり抜き去り、ゴールを決めたプレーです。今でも容易に思い出せます。
そんな凄いプレーを連発する、ロナウジーニョに夢中になった自分は、彼のプレーをよく真似していました。
恐らくこの当時のサッカー少年ならば誰もが、エラシコやあからさまなノールックパス、背中パスなどのロナウジーニョのスーパープレーを真似していたと思います。
練習しても全く上手くいかなかったのですが、それでもロナウジーニョを真似して練習したという過程は無駄ではなかったと今では思えます。
スーパープレー以外にも真似していたものがあります。それは彼のサッカーに対する態度です。
ロナウジーニョは試合の際に、どの選手よりも楽しそうに、心からサッカーを楽しんでいるのが伝わるような、そんな態度でプレーしていました。
常に笑顔でプレーし、厳しいタックルにあっても、上手くいかなくてもロナウジーニョはほとんど笑顔でプレーしていました。
こんな感じの陽気な笑顔でプレーしていました。サッカー界の「微笑みの貴公子」ですよ、言うならば。
そんなロナウジーニョのプレー態度を見習わねばなという、本当に単純で新鮮な気持ちになったのを今でも心なしか覚えています。純粋だった自分はそう感じていたに違いありません、違いないではずです。
笑顔を意識しすぎて、監督やチームメイトから「へらへらすんな、気持ち悪い」という辛辣な言葉や、他のチームからも「あいつやばいぞ」と心にもない言葉を浴びせられたのは決してロナウジーニョのせいではないです。
そんな、ロナウジーニョも現世界最高峰プレーヤーのメッシの台頭とともに、バルセロナを追われるように退団していきました(確か、練習をサボる常習犯だったから、グラウディオラに首にされたとか言われたいた気がしますが、メッシに追われ退団したことにしときましょう)。
写真の人物がメッシです。
今現在最高のプレーヤーのメッシが初々しくプレーし、ロナウジーニョが活躍していた時代のFCバルセロナが、観ていて一番楽しかったなと今では思います。今のFCバルセロナも完璧に近いサッカーで楽しませてくれるのですが、ワクワク感がちょっと薄いです。かなり主観的ですが。
そんな、凄い時代のFCバルセロナを中学時代に観れたのは、本当に幸運だったと思います。
もし、ロナウジーニョに逢えたら、「俺の中では、あんたが一番最高のサッカープレーヤーだ」と恥ずかしげもなく、日本語で言いたいと思います。
やっぱり、ロナウジーニョは最高のプレーヤーですよ。出っ歯だけど!!