サッカーを始めたおかげで、乳輪がデカくなった中学時代に向けて

 新年あけましておめでとうございます。ええ、かなり遅いご挨拶ですとも、ええ。

 

 1月は卒論に追われ(今もですが)、2月は卒論発表の準備に追われる毎日です。

 

 正直、卒業できるのか不安で仕方がないので、自分が中学に入学し、サッカー部に入ったときのことについて書きたいと思います。

 

 かなり前のブログにも書いたのですが、自分は小学6年の時に、160cm、60㎏とかなり体の大きい、つまりはデブな小学生でした(*髪型は2002年に流行ったベッカムヘアー)。

 

 160cm、60㎏でベッカムヘアーですから、もうね、北斗の拳の「あべしっ、ひでぶ」といった奇声を発しながら絶命する雑魚キャラみたいな風貌でした。

 

 そんな彼が、中学に入学することになり、部活をやることになります。

 

 もちろん、バティストゥータに憧れていたので、サッカー部に入部することになります。

 

 サッカー初心者であった彼は、部活というものがどのようなものなのか、全く分からなかっただろうと思います。

 

 なぜなら、休日の部活にサッカーソックスを履いて、さらにはスパイクを履いて学校に向かうという暴挙をやってのけ、部活の人たちをドン引かせたくらいですから。(*スパイクの底が削れるので、コンクリートの上では履かないのが恐らく常識です)

 

 思春期まっただ中だった彼は、かなりの恥をかき、恐らくプライドがズタズタだったでしょう。

 

 恐らく私も、160cm、60㎏のベッカムヘアーの男の子がそのような格好で街を歩いていたら、鼻で笑って、「コンクリートの上でスパイクは履かない方がいいよ」と言うと思うので、同級生たちの反応はごく自然であったと思います。

 

 彼が入部したときに、サッカー経験者が10人おり(うち一人は女子でした)、初心者は彼を含め2人でした。

 

 彼は、初心者ということから、練習に参加させてもらえず、フェンスに向かって寂しくボールを蹴る日々が続きます。

 

 毎日3km走り、ボールをフェンスに向かい蹴り、シュート練習のボール拾いをし、同級生が練習に参加している姿を悔し気持ちで眺める毎日は、さぞかし辛かったことでしょう。

 

 160cm、60㎏の恨めしい気持ちで練習を見ていたとしても、「お腹が減っているんだな」としか思ってもらえなかったんだと思います。

 

 そんな彼には仲間がいました。もう一人の初心者です。もう一人の初心者に、彼は強い同族意識があったと思ます。

 

 なぜならもう一人の初心者もかなりの巨漢で、彼よりも太っていたのですから。

 

 恐らく、もう一人の初心者も、彼に同族意識を持っていたのでしょう。

 

 二人は気付かぬうちに、一緒に帰る仲になっていました。

 

 しかし、そんな同族意識も音を立てて崩れ始めます。なぜなら、ベッカムヘアーのデブが見る見るうちに痩せていき、160cm、48㎏になってしまったのです。

 

 ベッカムヘアーのデブは、毎日走り、ボールを蹴るだけで、たった2が月余りで、12㎏も痩せたのです。

 

 もう一人の初心者は、ほとんど変化していなかったので、元ベッカムヘアーのデブの中からデブという共通意識が、同族意識が消えていきました。

 

 デブだったベッカムヘアーは痩せたことで、もう一人の初心者を、仲間であったもう一人の初心者を、知らず知らずのうちに裏切ってしまいました。

 

 この事実に彼が気付くのはそこまで遅くなかったと思われます。彼は人生において初めて裏切り行為をしてしまったのです。

 

 この裏切りはとても深い罪であり、彼の身体にその代償を負わせました。それは、急激に痩せたことで、人よりも乳輪が2.5倍ほど大きくなるという何とも恥ずかしい身体になるとう代償です。

 

 この人よりも2.5倍ほど大きい乳輪を胸に刻みながら彼は、後の人生を歩むこととなり、人前で着替える時には、女子みたいにタオルを巻くという宿命を背負うこととなりました。

 

 そんな彼ですが、中学時代から9年余りが経ち、今では乳輪のデカさをネタにし、笑いを取り、人々を幸せにしています。

 

 そんな人を幸せにする乳輪に送りたい言葉があります。

 

        乳輪本当にありがと

 

 まぁ、神様に「君の身体の一部を理想の形にしてあげるよ」と言われたのならば、速攻で「乳輪小さめで」とお願いしますが。